ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】

彼がアタシの右手をしっかり握りしめたまま、呟く。

「これ、18、19、20時ジャストになると
一度灯りを消してまた点くんだよ」


「――――――俺さ、職場すぐ近くなのに、この『スターライト・ウインク』見るの初めてなんだ……」



アタシはぼんやり、水嶋サンの横顔を……。
白い吐息の向こうの灯りをぼんやり見てた。


「一緒に見たかったんだ」


彼がアタシを見た。

「エリちゃんと一緒に見られて…………よかった……」