俺はすぐさまジャケットを羽織り、財布とケータイ、アウディのキーを持ち、脱兎の如く家を出た。 後方でお袋かばあさんか声がしたが、無視。 今行かないとダメな気がして………。 何かが後押しする。 何がそうさせるのか、自分よく解らない。 何故だ――――― 眠気とか、懈(だる)さとか、知らないうちに何処かへ消えてしまった。 アウディのキーを回し、夜明けの道を走り出す――――― 俺はただ無心に、陽が昇る東へと向かった―――――