俺の突然のデカイ声に、客や店員は一斉に手を止め、俺達を凝視する。
「………悪りぃ」
「相変わらずバカね………真一」
「“バカ”は余計だろ?」
「ゴメン」
テーブルの中央に顔を近付け、小声で会話。
お前の上目使いに、思わず心臓の鼓動が“ドンッ!”と一つ、大きく弾けた。
俺の胸の鼓動の強さなんぞ知らない結可子。
チョットだけ舌を出して、レンゲで鍋の底を掻き回し、箸で具を集める。
「よかった…お前が無事で………俺、心配だったんだぞ………」
ホッ………と、安堵の溜息が一つ。
警察から電話貰ってから、ずっと結可子が心配で心配で。
隣に座っていたエリのことを忘れるぐらい―――――



