「―――――あ~あったまるね。この味噌煮込み御膳………」
腹の虫の音の犯人が、フーフーとレンゲに盛った味噌煮込みの具を冷ます。
警察署の近くに、俺達を待ち構えていたかのように建っていた和食専門のファミレス。
24時間営業で、しかも金曜とくれば、夜中でも人が多い。
「夜中なのに、そんなにがっついていいのか?太っつぉ?」
「だって………ホッとしたら、お腹空いちゃったんだもん。カラダは正直だね」
「特に腹はな」
「んもぉーいいでしょっ!!」
俺がからかうと、大学校では見せない笑顔で返してくる結可子。
………それにしてもよく食うなぁ。
昔から男並みに食うヤツだったけど、だからと言って、太ってるワケじゃない。
大学校でもアスレチックルームで走ってる姿はよく見るしな。
ちゃんと自分のカラダの管理、してるんだろうな………。
おっと、いけね。
ぼんやり考えちまった。
そんなのお構いなしに、結可子は御膳を食す。
「………俺、てっきり警察署でメシ食わしてもらったかと思った」
「何で?」
結可子の箸がピタッと止まり、俺を見て首を傾げる。



