「いや~よかったよ、本当に来てくれて。嬉しい」 あっ! ……と、何か思い出して腕時計を見る水嶋サン。 あ……何か高そな時計。 「やべー!もう始まるっ!」 ん? 「エリちゃん、行こう!」 ぐいっ! 「あっ!わわっ!…ちょ、ちょっと!」 水嶋サンが、アタシの右手を握って走り出す! あったかい―――――――― 胸の鼓動が一段と、 さっきよりも早く、また早く。 そんでもって大きく波打つ。 アタシは必死に彼について行った。