結納当日は、朝から戦争だった。
去年の食事会で、お互いの家族全員とは顔を合わせているから、結納はアタシとシンとお互いの両親だけでいいって思っていたら………。
シンのご両親より“家族全員参加”の招集辞令が!!
大友家一同ビックリ!!
水嶋家は、何でもキチンとしておきたいんだろうなぁ。
家柄が家柄だから、周りの目トカもあるんだろうし。
常識外れなコトなんてしたら…どうなんだろ?
ま。それはさておき。
そんなワケでアタシは、今日の主役(?)にも拘わらず、朝も早よから家族全員の着付けやらヘアメイクまでやらされて。
おとーさん、おかーさん、ミネばぁちゃんと、依生と実緒の分まで。
家族からお金欲しいくらいだっ!!
なんだかんだ言いながらも。
シンのおかーさんのおかげで、アタシの着付けもだいぶ様になってきた。
手前味噌だけど、かなり手早くなってきたし、ほぼ一発で決められる。
あまりの忙しさに、緊張を忘れていたのは、一日の6分の1だけ。
結納会場であるホテルに着いてからは終始、緊張の連続で。
久し振りにお会いした、シンのお姉さんや妹さんに挨拶した記憶も。
シンから“緊張するなよ、大丈夫だから”って、二人っきりになった控え室でそっとキスされたコトも。
お互いの父親同士が、マニュアル通りに結納の言葉を交わしたコトも。
一切合切。全て。
あまりの緊張で、アタシ。
頭ン中が真っ白になってた………。



