―――――アタシの複雑なキモチとは裏腹に、あれよあれよと言う間に結納の準備が整って………。
アタシは大して何もしないまま、結納当日を迎えた。
結納の場所、結納品などの一切は、シンのご両親が全て段取りしてくれた。
シンのおとーさんから、仲人を立てる話も出たんだけど、シンが
“今どき仲人なんて要らねぇから”と、言ったところ、大ゲンカ。
“親父である俺の顔ぐらい立てろ!!ほでなす!!”
“うっせーな!!顔顔って。親父、男前じゃあるまいし。だいいち、結婚すんのは親父じゃなくて、俺!!仲人なんて面倒くせぇのなんて俺はイヤだ!!”
“親をつかまえておいて、その口利き方は何だ!!”
一悶着。
結果的に、おとーさんが折れて。
仲人をつけずに行うことになった。
おかーさん曰く“まるで子供のケンカ”って笑ってた。
その後で、
“衣理さん、御免なさいね。いくつになっても真宗さんも真一も子供で…。結婚したら、いきなり子供が二人になっちゃうわね。あ~、そう考えてたら、真一と衣理さんの子供、早く見たいわぁ”
冗談で言ってたんだろうけど、アタシにはキツかった。
やっぱり、結婚したら同居、だよね。
シンは長男でひとり息子だし。
前々から覚悟はしていたケド、結納間近ってコトもあって、いよいよ現実味を帯びてきた感じ………。
子供かぁ………。
アタシは子供好きだし、欲しい。
ケド、シンと二人だけの時間が殆どなかったから、結婚して1年か2年はいいかな…って思っていたけど、そうはいかなそう。
シンの年齢考えてたら、早いうちに子供、なのかな?
ま、子供ばっかりはコウノトリのご機嫌次第。
するコトしていたって、こればっかりはわからないもんね。



