“水嶋さんの事は、その二次試験が終わるまでは、そっとしておいておいたほうが良さそうだな………”
“ん………”
やっと、涙が止まって、キモチが落ち着いてきた。
“―――――俺に遠慮してたのかどうか知らないけど、自分の気持ちに堰(せき)立てんなよ。自分で結論は出てるの解っていても、ただ話すことで随分と心ン中がラクになる事、あるんだから”
ノブの慰めのコトバの一言一言が、胸に染み入ってく。
ありがと、ノブ。
アイドルグループが以前歌ってた曲を思い出す。
まるでノブは、アタシの薬箱みたいで。
そばにいるわけじゃないのに、いつも癒してくれる。
不思議なチカラ。
アタシはいつもノブに癒されているけど、ノブはどうなのかな?
そして、アタシは………。
シンを癒せているの?
シンが気まま言うのは、アタシにだから?
それにしても。
アタシはシンの彼女で、結婚の約束もしてるのに。
毎日、シンのコトで不安になるのは何でだろ………?



