―――――多賀城までの道のりは、1時間足らず。
ノブとの時間はあっという間だった。
その間、多高時代の同級生やセンセのコトや、お互いの仕事の話で盛り上がっていた。
不思議だね。
学生時代の、たった3ヶ月間の短い元恋人だったノブと。
お互いが“懐かしいね”って、学生時代の思い出語って、今の自分の仕事について熱くなって。
別れてからはこんなシチュエーション、考えられなかった。
高校2年・冬―――――
『む…村越くん………アタシ、村越くんが好きデス!………彼女いないならば、アタシと付き合って下さい!!』
『いーよ。お前、かわいーし』
辺りもすっかりブルーの闇に包まれてきた放課後。
体育館裏に呼び出して、やっとの思いで告って。
デートは仙台駅近辺のインディアンジュエリーの店とか、スタハとかのシアトル系カフェとか。
今思えば、デートというよりは、ノブの行きたいところに、アタシはただ付いて行くだけって感じだった。
それと………ラブホテルも行ったね。
ノブが、アタシの………。
初めての男性(おとこ)―――――
………―――――
『いやっ!………やんっっ………んあっ………』
『―――――きっつ………衣理…お前、処女なのかよ?………俺、処女とスる気なかったのに…っ……ま、いっか。俺がお前をオンナにしてやるよ………』
『あっ……痛っ!!……あっあっ………』
『衣理………お前、オンナになりたくねぇのか?』
『………いや………ノブく……ん……止めないで………』
―――――アタシは、あの初めてのトキの痛みと、ノブのイった表情は、彼と別れてから暫くは忘れられなかった………。
それから、飽きるくらい。
ノブが欲しいトキにカラダを差し出す。
あの日から、アタシのカラダは、彼の快楽のための“玩具(おもちゃ)”になった。
アタシは、メールでデートの約束して、服装に頭悩ませて、時々ケンカするけど、すぐ仲直りして。
手を繋いで、カフェで色んなお喋りして、別れ際はお互い名残惜しんで……。最後にキスして………。
あの頃のアタシは、ただただ、“フツーの恋人同士”になりたかっただけだったんだよ………。



