でも、アタシには解る。
ノブの中には、まだ茉莉子さんがいるってこと。
端から見たら、確かにアタシは今、ノブに手を繋がれている。
しっかりと、握り締めている。
だけど、それは。
そばにいるアタシ………“大友衣理”とではなく。
吉岡茉莉子と思って、アタシの手を繋いでいるって………。
彼の中で、茉莉子さんの存在は、あまりにも大きすぎて。
アタシの入る余地はない。
それにしても、ノブの思わせぶりな言動や態度を、アタシはどう捉えていいものか、まだわからない。
花火は、そんなアタシのキモチを差し置いて、華やかに、艶やかに。
夜空を焦がしていく―――――
茉莉子さん、見てるなら教えて欲しい。
ノブは、茉莉子さんの事が好きなのに、どうして思わせぶりな事をアタシに言うのか。
アタシとノブが、ここで再会したのには、何か意味があるの?
これも、神様が引き合わせたことなのでしょうか?
ねぇ……………教えて………?



