―――――ノブへ
あなたがこの手紙を読む日が来る保証なんてないのに、
何故か私はペンを走らせています。
あなたに出逢う前の私は、生きる希望を失くしていました。
教師への夢、生まれてくる赤ちゃんとの生活。
私が愚かだったばっかりに、夢は全て闇に溶けていった…。
どうすることもできない自分を、毎日責めては藻掻きの繰り返し。
周囲との関わりも圭佑さん以外全て絶ってしまった。
命を棄てようとも考えていたそんな時、
圭佑さんからあなたの話を聞きました。
圭佑さんはよく話していました。
“あのままでは村越はダメになってしまう。何でもいい、あいつに夢を…目標を持たせたい”って。
夢も希望もない。
当時の私と同じでした。
話を聞けば聞くほど、まだ逢ったことのない
あなたに興味が湧いてきた自分がいた………。
そして、初めてあなたを見かけた時。
“もしかしたら、ノブは私を変えてくれるんじゃないか”って………。
その直感は、間違っていなかった。
私が、あなたを変えたのはではない。
あなたが、私を変えてくれたのです。
ノブが夢や希望を持ち、偽りの自分から抜け出すことが出来たのは、
あなた自身の力だと、私は思っています―――――



