「……………よぉ……」
「…………………」
――――――ずっと、茉莉子の事しか考えてなかったから、一瞬、茉莉子に見えたけど………。
何で?
「……………どうしてここに………」
「……………そりゃあ………一応、お前が出た学校の“教授”だからな……。個人情報くらいどうにだってなるだろうに。で、村越。何時(いつ)………蔵王に行くんだ?」
「………18:08の新幹線で。もうそろそろ出ようかと………」
目の前にいる人は…………
「………東京から乗るんだろ?丁度良かったよ。俺、神田まで行く用事あるから、駅まで乗せてってやるよ」
「いや………いいっスよ……」
「どうせ方角一緒なんだし。あ、すぐ近くのファミマに車停めてきたから。先行って待ってる。それに俺……」
強い、真っ直ぐな眼で、俺を見る。
「お前に話しときたい事、あるから」
―――――その男性(ひと)は
春日圭佑(かすがけいすけ)
玉大ン時の、俺の担任―――――



