ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】



『何の夢も目標もなく、たまにバイトして女と遊んで生活してるならば、さっさと大学辞めてホストにでもジゴロにでもなればいい』

初めて逢った時の言葉。


『女はアンタの性欲の掃きだめじゃない』

俺が物凄く腹が立った言葉。


『ノブのケータイに入ってた電話帳とメール履歴、全部消去しといた。用事あったら、向こうからかかってくるでしょ?今のノブにはそのくらいしないと、勉強に集中できないわよ』

何百件もあったメモリを、全て真っ新にした。唖然としたっけ。


『本当のノブは………本気で………ウソつい…たり………騙したりする人じゃないって………信じてた………か、ら………』

俺が来るのを信じて、雨の中、ずぶ濡れになりながらも図書館の前で待ってて。
そのせいで茉莉子が倒れて、入院。



『ノブのケータイに、あたしの番号は入れたけど、自分のにノブの番号入れ忘れて………電話、かけられなかった』

鉄の女だと思ってたけど、フツーの女だなって思った瞬間だったりもして。
この時は一晩中、手を握ってた。



『“柔軟性”を持って欲しいの。『人に教える』立場になるならば尚更』

レッスン初日。俺に考える為の“基礎”を教えてくれた。
1+1=、答えは一つじゃないって事を知った。



『ノブは、こんなにも素敵な町で生まれ育ったんだね………。村越敦裕を作ったこの町、景色、人々に感謝したい』

急な誘いで、クリスマスイブに仙台へ。
七ヶ浜の毘沙門堂から松島を眺めた時の台詞。
俺という存在を、認めてくれた言葉。



『初めて見た時から、ずっと……ノブの事が好き………』

光のページェントを、指を絡ませ歩いて。
俺が、もう気持ち抑えきれなくて、想いを告げた後の。



お互いの気持ちが重なった、瞬間。