毘沙門堂からタクシーで移動。
東北本線塩釜駅近くの回転寿司屋で早めの夕食をとることに。
案内したこの回転寿司屋は、変わったネタを出してくることで有名。
新鮮は勿論のこと、しかも安くてウマイ!!
安いってのもあったから、高校時代、部活帰りに友達とよく行ってた場所でもある。
茉莉子はこの寿司屋で、初めて海鞘(ほや)に出会った。
海鞘は、見た目がパイナップルに似ているところから“海のパイナップル”と呼ばれている。
独特の匂いと味に、“苦手だ”と敬遠される食材の一つ。
実は俺、海鞘は見慣れているものの、あんまり好きじゃない。
グロテスクな形だし、味も………クセありすぎ。
しかし茉莉子は………。
「これ、美味しい。クセがあるけど、そこがまたいいね。あ、もう一皿頼もうかな?」
だって。
クセあるものが好きって………性格と関係してる?
なーんて。
海鞘を食べる人の気持ちが理解出来ないまま、自分は穴子の握りを一口で平らげ、お茶を啜る。
「……………で、3年前の今日、元カノとバッタリ再会。彼氏と待ち合わせしていたところを無理矢理連れ出そうとたら、今カレ登場………で、どうしたの?」
何を思ったか、気が付いたら俺は、3年前のクリスマスイブでの出来事を茉莉子に話してた。



