ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】





もしも、大学の図書館で茉莉子に出逢わなければ、どうなってた?

彼女に、ケータイのメモリを全て削除されていなかったら。

茉莉子から勉強を教わっていなかったら。


茉莉子、お前と逢わなかったら……………。



―――――俺は、どこまで墜ちていたんだろう。



横にいるその女性(ひと)は、俺に勉強を教えている時とは全く違う、少女のようなキラキラした純真無垢な瞳―――――。


今までになかった、感情。


吸い込まれそうになる。


墜ちそうになる。




「ありがとな………」



素直に口から出た言葉。飾らない、今の俺の気持ち。