看護師が去った後も、暫く可笑しくて可笑しくて、“くくくくくくっ”と、笑いを堪えるのが大変だった。
茉莉子の額が真っ赤っか。
きっと、顔全体そうなんだろうな………。
吸い込まれそうな瞳に、透けるような肌。
透明感のある白い肌が紅くなると、こんなに艶っぽいのか?
一瞬、ドキッとした。
“こいつを支えなきゃいけない─────”
ふと、そんな気持ちが、頭を、心を過(よ)ぎった。
そしたら、自然と笑いが治まった。
「……………情けない………あたしとしたことが………」
籠もった声の主は、すっぽりと顔ごと布団の中に潜る。
「……………意外とドジなんだな。………なーんか、安心した」
俺は布団の上から、ぽんぽんっと軽く叩いた。
「………後で、俺の番号、入れておくから。間違って消すなよ。それと……………」
「─────それと?」
「今夜はずっとそばにいるから、安心しろ」
布団の中で啜り泣く声が聞こえた─────。



