茉莉子―――――――。
図書館でまだ待っているのか?
まさか………。
心配だったらかけてくるだろうよ、普通。
だって、電話かかってこないんだぜ。
やっぱあいつは普通じゃない。
俺から電話しようか?
いや………何で俺が電話をかけなきゃいけない?
あんなムカつく女。
俺の事散々悪く言って、ロクに謝りもしない、ケータイ壊して、メモリまで消して。
誰が電話かけてやるかよ。
ふざけんなよ!!
斜めの点線だった雨が、直線になり、その線が何本も何十本も増えてきた。
服がずぶぬれだ………。
さっさと帰りてぇ。
―――――――見えてきた標識には、相模原市「鵜野森」の文字。
この交差点を右に曲がると、俺のアパートがある町田市。
どうせ、図書館も閉館時間だし、待ってる訳ない……………。
待ってる訳なんか………。
茉莉子……………。



