ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】




11時を過ぎて、部屋にいてエアコンつけてても電気代がかかるだけ。

“少し涼むか…”と、小田急町田駅前のレンタルショップへとバイクを走らせた。


夏休みのせいか、店内には学生が目立つ。

だが俺は、CDやDVDを手に取ってみるも、借りるともなくただ眺めるだけだった。


その後は、宛てもなく、町田や隣の相模大野でぶらついてた。

本屋でバイク雑誌や週刊誌を立ち読みしたり、ファミレスで昼飯食ったり、
古着屋眺めたり、行きつけのバイクショップで店長とスタッフからかいに行ってみたり。


しかし、俺の胸の中はモヤモヤしたままだった。


行きつけのバイク屋で、俺と特に仲のいいスタッフと、カタログみながら談笑してると店長が、

「おいノブ、なんか雲行き怪しくなってきたから早めに帰った方がいいぞー」


外に出て空を仰ぐと、朝からの晴れ渡った夏空が嘘のように暗雲を拡げている。
確かに。これはひと雨来そうだ。

店長に促され、俺は店を後にした。


雨が降りそうな天気だからじゃない。
もう、夜になろうとしている時間。街頭が眩しく感じる。


それにしても、あっと言う間の独りで過ごす一日だった。