「じゃあ、あたしが勉強、教えてあげようか?」
「は?」
「このままじゃ、教師どころか、卒業出来ないんじゃない?あたしがアナタに勉強教えて、教員採用試験一発合格させて、再来年の春には教師デビューさせてあげる。約束する。どう?」
俺にはまるで、異国の言葉に聞こえた。
それを噛み砕くのに、少々時間がかかった。
ほんっと、コイツ、何者?
「………どう…って………」
「明日、バイトは?」
「………ない」
「じゃあ明日、午前10時に都立多摩図書館の前に集合。筆記用具忘れないでね。待ってるから」
「あ、それと………」
そう言って茉莉子は、掴んでいた腕を解いて、俺のケータイを奪う。
「おいっ!!………何すんだよ!!」



