「あたしたち、今年23じゃない?思えばさ、結婚を意識してもおかしくない歳なんだよね………」
栞はまた頬杖を付き、残っているごま餅をツンツンと箸で突いていた。
そうなんだよ………。
もう、そんな歳なんだよね………。
シンと出逢ったのが19歳になる直前。
あの衝撃的な出逢いから、4年経ったんだ………。
栞やチャコの言葉は嬉しかった。
スゴく、嬉しかった。
嬉しかったんだけど、この後のアタシは、栞とチャコとどんな会話してたか思い出せないくらいボーッとしていた。
“うんうん”と、頷いたり、話を聞いたり喋っていたケド、三人が源六茶屋で過ごしている“今”が、面白いくらいに右から入って左に抜けていく感じだった。



