ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】



そのコトバに、即座に反応。
アタシは思わず顔を上げ、栞を見た。

彼女はテーブルに両肘を付け、指を絡ませた両手を組んでアタシを見詰めていた。

あまりにも真剣な眼差しの栞にドキッとさせられた。

お陰で、涙が止まった。

チラッと、目だけでチャコを見ると、彼女もアタシを見詰めていた。


しかし何故に返すコトバが出ない?

なんで?

なんで?


“大丈夫、何があってもシンと結婚するよ”


そう言えばいいじゃない。


なのに何故?

コトバが出ない。

苦しい。

苦しい。

苦しい。


いつ診断士になれるかわからないシンを、アタシはただ、待つだけでいいの?