「………シンの家族とも仲良くなれて………。彼のおかーさんから習う茶道も愉しいし………美容師の仕事も忙しくなってきたケド楽しい………。モチロン、シンといるときも………でも、好きなのに、近い場所にいるのに………何で逢えないんだろ…………」
次から次に涙雨は、腿や膝へと冷たく降り注ぐ。
デニムのタイトに落ちた粒は、濃い青に染まる。
それを冷静に見てる自分がいる。
何でアタシ、こんなに泣いてんの?
親友の前で、こんなにボロボロ泣いたコト、今までなかったじゃない………。
それに、今日のピアスは、シンからプロポーズされたトキ貰ったもの。
あのトキ、ピアスに涙を閉じ込めたはずなのに。
どうして?
アタシは再び、ハンカチで涙を拭った。
涙が零れないように。
シンへの気持ちが零れないように………。



