シゲさんと寿司屋で落ち合う前にかけた、エリとの電話。 「………シン、いつも仕事になるとアツくなってそれだけになっちゃうから、無理しちゃダメだよ」 ―――――彼女は、俺の性格を解っていた。 “仕事が趣味”とかほざいてるくらいの俺。 どうも仕事のことになると、周りが見えなくなる。 そんなんだから、俺はいつも自分のことばかりで、彼女の気持ちをプロポーズしたって口約束だけで満足してて。 あの時の俺は、何も解っていなかった―――――。