「えっ?本当ですか!?そういや前々から、こっちに移り住みたいって言ってましたが………」
「ええ。埼玉の事務所を、副代表の本庄に任せることにしました。スタッフもあと二人埼玉に置きます。宮城に移住する件に関しては、妻も娘も賛成してくれましたし。………小2の娘には、転校してもらわなくてはいけないのでその辺ですかね、後ろ髪引かれるとこは………」
「でもよかったですね。先生の念願かなって。家族の賛成もあって………娘さんの転校は可哀相な気もしますが…」
「娘が“お仕事してるパパも好きだから、いいよ”って笑顔で言ってくれて。子供なりに無理してるとこはあるんでしょうが………。却って娘の方がこっちに来るの楽しみみたいで。それで決意したようなもんです」
照れ笑いしながら、もう一杯ビールを飲むシゲさん―――――
家族の話になると、目尻が下がりっぱなしだ。
年上なのに可愛く思える。
実はシゲさん、スキーもサーフィンもこなすスポーツマン。
移住の理由は、仕事だけではなく、サーフィンもスキーも近場で楽しみたいというのも含まれていた。
ユーミンの歌じゃねぇけど、サーフ天国・スキー天国。
埼玉では海、山、何処行くにも遠いけど、宮城は両方楽しめるしな………。



