「―――――そう………仕事なんだ………」
一転、弾む声は地に墜ちた。
「あ、あ………ゴメン。この埋め合わせは近いうちにするから………今夜電話するから。ゴメン、ホントにゴメン」
「………わかった………シン、いつも仕事になるとアツくなってそれだけになっちゃうから、無理しちゃダメだよ」
「ん………そうする。心配かけて悪いな」
「ううん。いいよ……じゃあ今夜、電話待ってるね」
明るく振る舞っているつもりでも、声は寂しそうだった。
心の中で謝りながら俺は、
“じゃ、夜電話するから………”と、電話を切った。
ふと、空を仰ぐ。
少しずつ、辺りが茜色からトワイライトブルーに変わっていく。
暗くなるのが早くなったな………。
空は澄んだ濃い蒼。
俺の胸にはチクチクと罪悪感。
複雑な気持ちを胸に、待ち合わせの場所へ歩みを速めた。



