俺は、エリの耳に付いてるピアスを、右の耳から外した。
……これは、ネイティブアメリカンのジュエリーなんだろうか?
ネイティブアメリカン…彼らの象徴とも言える羽根をモチーフにした、少し長めのピアス。
その一部には、天然のターコイズがあしらわれていた。
ネイティブアメリカンのジュエリーは、エリの好みなのは知っていた。
しかも、それがよく似合う。
彼女は、美容師だからお洒落というのもあるかもしれないが、それだけじゃない、内側から出るセンスを持っていると思う。
そんなことをぼんやり考えながら、両方のピアスを外したところで、俺は彼女の耳たぶを指で軽く摘み、渡したティファニーのピアスを、外した順序とは逆に付ける。
俺の指先が、微かに震える。
エリに気づかれないようにしなくては………。
「見てみ………」
ルームミラーを、クイッと、エリの方に向ける。
「………キレイ………」



