「箱、開けてみ」
ふざけた時代劇は終わり。
エリはゆっくりと、リボンを解き、上の箱を慎重に開け……薄いベールをめくり、露になる。
「………ピアス」
聞こえるか聞こえないかぐらいの、感嘆の声を出す。
「…………ホントは、去年のクリスマスイブに渡すつもりでいたんだけど……。一年間、引き出しに眠らせちまった」
一年間の眠りからようやく覚めた、雪明かりに輝くティファニーのピアス。
「………これ、アタシに………?」
瞳潤ませて、声を震わせて。
驚いている………。
「当たり前だろ?エリ以外にいないよ」
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