ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】



―――――エリの潤んだ瞳から、大粒の涙が、光の糸のように、ツーッ…と、頬を伝う。

その涙が、雪明かりので光って見える。


俺は、指で涙をそっと、拭った。




会えない時も、ずっと支えてくれた。

俺に内緒で、おふくろやばあさんとも仲良くなって。

仕事忙しいのに、茶道も始めて。

エリの両親からも、随分前から認めてもらっている。

―――――そしてやっと、親父にもエリとの事、認めてもらえた。


俺が、何時までもガキのままじゃダメなんだよ。

こんなんじゃ、ガキの頃の俺と同じに、本当に好きな女に逃げられてしまう。


「……………シン?…………」

エリが、不安げな顔で俺を見る。

今の俺、かなり情けないツラだと思う。


ラジオから流れる、いとしのエリー。

俺のエリーは、目の前にいる。

いとしの、エリ。