―――――エリはまだ、俺が店に入って来たことにも気付かず、雑誌を読んでいた。 「いらっしゃいませ~」 大学生っぽいバイトのあんちゃんが、肉まんの補充をしながら挨拶するも、エリはiPodを聴きながらだろうか、まだ気付かない。 そうだ! 俺のイタズラ心に火が点いた。 そっと、気付かれないように、エリに近づく…………。 そっと………。 そっと………。