ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】


俺は、自分が好きな女が自分のものになって、

ずっと、ずっと、ずっと。

愛してくれたらそれで十分だった。


愛されたいだけで、自分は、愛し方を知らなかった。


―――――今更、その過ちに気づいたって………。


握りしめたままのケータイ。
軽く汗ばむ。

そこには、ディスプレイの向こう側にいる笑顔のエリと、うっすらと映る醜い顔の男が、重なる。

―――――俺は、何処を見ているんだろう。
彼女の何処を、見ていたんだろう。


気づかないうちに来た新しいグラスのモヒートを俺は、握りしめたケータイを置き、その手でモヒートのグラスを持ち、醜さと過ちと共に、一気に喉へと流し込んだ。