ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】

「私は、真一が“この人だ”と思った女性と結婚してほしいと思っていますの。………まぁ髪の色や家の事はちょっとおいといて、衣理さんはとってもしっかりなさっているみたいですし、真一とのバランスも丁度いいのではないかしら?」

……髪の色はやっぱしバレたか。

「真一はちゃんと、お付き合いしている女性を連れてきたじゃないですか。今までは、“連れてきて頂戴”と言っても、相手の女性に断らたとかで連れて来なかったじゃないですか。でも衣理さんは、こんな急なお呼び立てなのにも拘わらず、ちゃんと来てくれたじゃないの…」

「………ああ………だがな………」

「あたくし、茶道は私の代で終わってもよいと思っていますの」

「せ、星子………」

おとーさんがおろついてた。

そんな中おばーさまだけは、ただ、アタシたちを、静かな目で見つめていた。