ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】

「エリ、どうした?俯いたままで…大丈夫か?」

「だだだ…大丈夫です!………いや、あの……緊張しちゃって………」

心配してシンが覗き込むも、誰とも目を合わせられず。

緊張と笑いの間を旅するアタシの顔は、茹でダコみたいに。
真っ赤っかなまんま。

………あのカルテのコトを思い出し笑いしたとは、口が裂けても言えない。

「今日は急に御呼び立てしてすまなかったね。折角のクリスマスイブだというのに」

「あ……いや、大丈夫です。たまたま今日、休みでしたので………」

シンの声は、おとーさん似だ。
低くて、少しボソッとした感じで………。
顔は………そうでもないかな?
おばーさまの方が似てた。

「遅くなって申し訳ありません」

廊下から女性の声がした。

おばーさまの声ではない………。