ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】

楽しくて、ちょっぴりヘン?な、水嶋家の話を聞いていたら、キンチョーが解けたみたい。


そろそろ………ご両親が来るのかな?


大丈夫!
少し雑談したら、リラックスできて緊張もなくなったし。

依生からも“頑張れ”って励まされたし。

弟だって今頃、彼女の両親と初対面してるだろうし………。


今日は、自分自身の“戦”なんだからっ!
負けないもんっ!

シンのご両親に認めてもらうんだから!
今度は、アタシがシンの手を、ギュッと握り返した。

するとシンが、辺りをキョロキョロ見渡す。



フワッ………。

「!!!」

「“だ・い・じょー・ぶ”の、もう一つのおまじない」

もう一つのおまじないは、ほんの一瞬、唇から伝わってきた。

ほのかに残る、バニラフレーバーの。

甘い甘い、ずんだシェイクのフレーバーの、キスだった。


「………ん、ゴッホン!」