ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】

「そうそう、うちのばあさん、ちょっと変わってるでしょ?………ま、変わってるのは俺もそうだけど」

「タカラヅカ、好きなんだね~急にフられて驚いた」

「もう80過ぎてんのに、毎年レビュー観に行くんだよ。物好きというか………」

えっ?

「は、はちじゅー過ぎてんの?」

ぜんっぜん見えない!
え~マジ?

………いってても70歳くらいかと思っていたら………。←70も80もあんま変わんない?

「宝塚好きなもんだから、母親、ウチの姉貴や妹らの名前、宝塚歌劇団の組名からなんだ………。俺だけだよ、親の名前から一文字取って付けられたの」

「あはっ♪そうなんだ~。何かウケるね~」

「ばあさんは、母親と三姉妹に、自分がなれなかった夢を子孫に託したかったのか宝塚歌劇団へ入って欲しくて、躾とか勉強……特に歌に関して厳しくてさ。しっかし、誰一人として、音楽学校へは行こうとしなかったよ」



「………そうなんだ………」


「そう考えると、基本的に水嶋家は、“誰かの言いなりになりたくない”、“誰かが敷いたレールに乗るもんか”と、反抗的な種族なのかも、よ?」


………そうなんだ………。

シンが、ものすんごく変わっているワケじゃないケドさ。

でも“ヘン”さは、話を聞く限り、どうやら、遺伝のようなの、ね………。