繁華街に着いたところでその騒がしさに耳を塞いでしまった。 酒に溺れて、喧嘩を始めるもの。 女を口説こうと躍起になるもの。 何だか見ていられない。 だから煩いメインストリートからそれて、薄暗い路地に入った。 入ってすぐ目についたのは小さな公園。 ベンチが3つ、滑り台に砂場、シーソーが1つづつ。 温かそうに見えた。 多分、外灯が四隅から全体を照らすせいだろう。