満月と君

「どうしたの?」

私の視線に気づいた彼は尋ねてきた。

《なんだろう…この感じ。私…この人の事もっと知りたい》

「俺、藤原玲。君は?」

まるで私の心の中を読んだかのように私に聞いてきた。

「私は…島田愛佳。」

《ん…?藤原玲って…もしかしてあの“藤原玲”!?》

私の高校の一年に藤原玲って奴がいる。

かっこよくて、頭も良くて、スポーツも得意。完璧な奴。
私の嫌いなタイプ。

《もしかしてその“藤原玲”なのかな…》