「シュリさん、すみません。助かりました」
「って、ユーリ。謝んなくっても。オレは、わかってたから。シュリが追っかけてくるってさぁ」
「間に合ったからよかったものを」
「シュリが間に合わないわけないじゃなーい!?」
茶化すようなフランの言葉に、シュリは大きなため息をついた。
あたしは、そんなやり取りに、ちょっと気持ちが落ち着いた。
あまりのことに、思わずシュリに抱きついちゃったけど、これはハプニング、ハプニング。
「あの……ごめん、シュリ……助けてもらったのに、突き飛ばしちゃって……」
「おまえが無事なら、オレはいい」
っていうか、シュリかっこいい!!
いつにもまして、キラキラ見える~!!
そう、彼の頭上にキラキラ光るものがいーっぱい見える。
ん?
キラキラ光るもの?
「伏せろ!」
「え!?」
「いいから頭を抱えて、伏せろ!!」
突然、そう言うとシュリはあたしを抱き伏せるように、その場に屈んだ。



