言われたとおり、驚くほどに服のサイズはピッタリだった。

ビリジアン色の絹地のワンピースに白のレギンス。

同じ白のバレーシューズ。


見ただけでって本当に?


と疑う余地なしってくらいに自分サイズだ。

こんな超絶美形がカリスマ店員だったら、その店にはおそらく長蛇の列だろうな。

んで、彼の言うままに買い込んじゃう女の子が後を絶たなくなるだろう。

騎士なんてもったいない気がする。


「朝食まで時間があるんですけどぉ。どうです? お城の中とか見学してみません?
オレ、隅から隅まで案内しますから。

あ、でも誤解しないでくださいねぇ。朝から、『あんなこと』とかぁ『こんなこと』とかぁ。そういった『やーらしーい』ことは、ぜーったいにしませんからぁ!」


そういうこと言うから余計怪しいんだってば……


っと、ツッコミたいところをぐっと我慢する。