そんな魔王は息子と同じような卑しい笑いを浮かべ、あたしたちを見下ろしていた。
「大きな口を聞く割に大したことはなかったのぉ。お守役は皆もう役には立たないぞ?」
お守役?
周りを瞬時に見回す。
クラウスも、フランも、ユーリくんもみんな意識を失っているみたいで誰一人、倒れたまま動かない。
絶体絶命!!
って言うんだよね、この場合。
でもさ、こういうのはよくあるパターンじゃん。
可愛い主人公にはつきものの。
いわゆる定番の場面じゃん。
こんなときは必ず奇跡が起きる。
って、いうか起こしてみせる!
こんなあたしを命懸けで守ろうとしてくれたみんなのために。
なによりも病に侵された体で助けに来てくれたシュリのために――
「やってやろうじゃない……!」
(あたしはみんなが命を懸けて守ってくれるお姫様で、次期女王様なんだから!)
この間のときはダメだったけど、今度こそあたしはシュリを助けるんだから、絶対に!



