汚いやり方でシュリの体を操っているシュラを睨みつける。
「シュリの体を返してもらうんだから!」
「オマエガ? 癒シノ力モ満足ニ扱エナイオマエガ? 何ヲシテモムダダッテコトガマダ分カラナイノカ!」
「それは!」
そうだけど。
嫌なことを次から次にポンポンと言ってくれちゃって。
ほんと、これがあの生徒会長様だったとは思えない。
そもそも、大きなネコをかぶってらっしゃったんだ。
こんなやつ、好きにならなくて大正解!!
と、その時。
どさっという音が背後からして、反射的に振り返った。
足元に息も絶え絶えになったカレンの体が横たわっている。
彼の体を投げてよこした魔王はあたしの知ってるちっちゃいおっさんじゃなくて。
空を突き抜けるほど恐ろしく大きな牡牛顔。
そんな醜い魔物になっていた。
格闘好きのしっぽ生えた少年が月見て大猿へんげしたアニメ顔負けの大変身。
なのに、そんな摩訶不思議な現象にも驚きはない。
ほんとにこの世界ってなんでもありすぎ。
慣れって怖いわ。



