それなら絶対に止めなくちゃダメでしょ!
「どうやって止めたらいいの?」
「それは……」
ユーリくんが何かを言おうとした瞬間。
黒い影が彼の背を踏みつけにした。
「うわぁ!」
地面に押し付けられた彼の体が固い地面にめり込んでいく。
忘れてた!!
魔人化シュリ、まだ動けたんだっけ!
「いっくらおまえだろうと、手加減しねぇぞ!」
フランの剣がシュリの肩に突き刺さる。
が、その瞬間フランの頬にシュリの裏拳が炸裂し、吹っ飛んでいく。
激しい衝撃が風になり、あたしの体も彼とは反対の方向に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられそうになる。
(ここであたしがやられちゃったらダメ!)
受身を取らなくちゃと体をよじる。
でも受身のやり方なんて知ってたかな?
知らなくっても出来るはず。
だってライオンってネコ科でしょ?
あたしの中にライオンの血が流れているんならきっと――
「とうりゃっ!」
なんでよりによって、この言葉なんだか。
いまどき流行らない言葉が口を突き、あたしは空中でくるんと、一回転して力士が土俵でにらみ合うような姿勢で着地する。
運動神経微妙に平均以下にしては上出来な着地よね!?
「意外トヤル! サスガニ流レル血ハ本物ノヨウダ」
手についた土を払うと上体を起こす。
擦り傷がたくさん出来てはいるけど致命傷にはなってない。
長かったドレスの裾が引きちぎられて膝丈になっているぶん、動きやすくもなった。
反撃、開始なんだから!!



