「よかったぁ。もうこのまま目を覚まさないかと思いました」

どこかで見たことあるような、ないような。

赤茶の髪に、でっかい二重のまんまるおめめ。

ああ、食べてしまいたくなるくらい、罪な美少年のほほ笑み。

フリルとリボンで飾ってしまいたい!!


「どこかお辛いところはありませんか?」


体育会系美青年発見!!

深緑の髪がお美しい。

くっきり、はっきりした太い眉もまたりりしい!!

厚い胸板に、力強そうな筋肉質の腕に囚われたら、女の子は即死だろうなぁ。


「生の姫さまにやっと会えて、オレ感激ですぅ♪」


フットワークの軽そうな、青い髪の美青年。

ちょっと着崩した服が、遊び人の雰囲気をさらに強めている。

でも、こんな彼にナンパされたら、ついていっちゃうかも!?


「それにしても、シュリはどこに行ったんですか? 姫様が目覚められたというのに」


銀色のお兄さんが周りを見回しながら、小さくため息をついた。