いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~


『獣人化したときにくらわなくってよかったよねぇ』


もしかしてこれ。


彼らが相当恐れていた現象ってこと?


「我々の説明は後ほどします。今はこの場を離れますよ、姫様」

そういうと、カレンっぽい狼マスコットがあたしの手を取って走り出す。

「シュリは! シュリはどうするの!」

「今のあれを、この姿になってしまった我々では食い止めることができません。逃げます!」

「っていうか、なんでそんなマスコット化しちゃってるの!」

「以前にもお話ししたとは思うのですが、姫様の制御されていない力を獣人化しているときに浴びたせいです。制御されていない力は癒しというより妖かしの力。一時的とはいえ獣人の力は抑え込まれ、特殊能力を封じられます。使える力がないわけではないのですが、この状況では絶対に役に立ちません!」


「絶対って試してもないのに!」


「私の場合、遠吠えの特殊能力だけが発動できますが、仲間がいないこの状況下では。
クラウスは魚釣りの能力が非常に高まるだけですし。
フランは口がさらにまわるだけ、ユーリエフは餅つきの能力で」


ぜんぜん、使えないじゃん!!
っていうか、その特殊能力、どんな場面だったら役に立つって言うの!?


「じゃぁさ、じゃぁ、一時的って言ったよね! どれくらいなの!」

「三十分……で戻ればいいのですが」