シュラの唇がゆっくりと離れると、再びそこに笑みが浮かんだ。
不意に腰にまわされていた腕の感触がなくなって、あたしの体は地面へと急降下を始めた。
「キミは用済み」
パチンと指を鳴らすコウモリ男。
その瞳を端に捉える。
小さくなっていくその姿に、地面が近づいてきていることを実感する。
「ユナ――ッ!」
シュリの声が響く。
馬が一際大きくいなないた。
あたしは目を閉じた。
大丈夫。
怖くなんかない。
だって、あたしシュリを感じるもん。
シュリが絶対にあたしを抱きとめてくれるって感じるから。
そう、伸びてくる。
まっすぐに――
あたしに向かって、ただまっすぐにあたしを抱きとめる彼の腕が。
ほら、すぐそこ。
「ユナ!」



