「我二従エ。大人しくね……」
ニヤリ。
そう言ってシュラは笑った。
あたしの中で今まで分からなかった謎の声が、はっきりとした形を持った。
あたしが勘違いしていた声。
もう一人のあたしの声。
記憶の中で眠ったあたしの声。
それはこの男のものだったんだ!?
ぼんやりとする意識の中で不安へと誘う声。
これにあたしは振り回されていた。
疑ったり、不安になったり。
あたしは完全にこの男に踊らされてたんだ。
うすっぺらな熱のない唇があたしの唇にゆっくりと重なった。
テープを貼ってるけど、その感触は生々しかった。



