いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~

「これは、最悪の場合の安全策だ」
「安全策?」

シュリが助けに来てくれたのに?
最悪の場合ってなに?


「もしもだ。
オレがおまえを無事にグラシュビッツに連れて帰れず。
おまえが魔族に捕らえられることになったら。
そのときはこれを使え」
「これで、隠れ蓑作るってこと?」

「そうじゃない。
いいか。
あいつらは、儀式が済むまでは絶対におまえを殺さない。
でも、儀式が済んでしまえば、どんなことをするか分からない。
だから、守るんだ、これで」
「……もしかして、口に貼るってこと?」

シュリは黙ったまま、大きく頷いた。


確かにさ。
紙ゆえに『紙一重』で、『ファーストキス』は回避できる。

でも、感触は?
それまで保障されてないよねぇ?


「不安な顔をするな。
絶対に使わせない!
だが、用心に越したことはない」


言ってることはよくわかる。


『石橋もガンガン叩いてから渡れば大丈夫』


ってことなんでしょ?


シュリの言うことだから信じるよ。

でも、なんでこんなに不安になるんだろう?