いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~

「泣くな、ユナ。
まだ、助かったわけじゃない」
「うん……うん……」

歯をくいしばって、なんとか涙をこらえる。
シュリは体を離すと「行けそうか?」と聞いた。


「うん。大丈夫」
「それなら、これを渡しておく」


言いながら、彼はあたしにセロテープみたいな透明な紙テープを手渡した。


「なにこれ?
紙テープ?」
「カメレオンテープだ」
「カメレオンテープ?」

シュリはあたしの手からテープを取ると、二㎝くらい引きちぎる。
今度はそれを壁に貼って見せた。

「あれ?」

見る見るうちに、テープは壁の黒色に同化してしまった。

なるほどね。
だから、カメレオンってわけだ。


「触ってみろ」

言われるまま、テープの貼ってある場所を触る。

違和感なし。
というより、感触なし。

まったく、壁と同化しちゃってる。


「凄すぎ……」


でも、なんでこんなもん渡すの?