は?
なに言ってるの?
シュリの気持ちを確かめるチャンスってなに?
それと先輩と、いったいどんな関係があるって言うの!?
「彼と、彼の国へ行けばあの子の本当の姿が見られます。貴女が望む、あの子の本心を知ることができます。
あの子はね、追い詰めないとダメなんです。追い詰めないと、逃げることを止めないんです。これはあの子のために必要な『計略』なんですよ」
シュリのために必要な『計略』?
あたしはそのための『駒』だって言うの?
カレンは胸の中からあたしの体を引き離すと先輩のほうにトンッと押した。
穏やかな口調が一変して、突き放すような冷たいものに変わった。
「時間がないんですよ、我々には。病で瀕している民を、これ以上無用な争いに巻き込みたくもないのです。
そのために敵国と手を結ぶことも、止むをえない選択肢なのです。
貴女を差し出せば、魔族はこの国の安全を保障してくれる。
我々は病とだけに向き合える。
我々にとって、貴女という存在はまさに『希望』そのもの。ご理解いただきたい」
「そんな!」



