「ほんとか?」
言いながら、シュリはあたしの額に手を当てる。
熱い手。
焼けるように熱い。
「熱はないみたいだな」
「だから、なんでもないって。それより、シュリのほうこそ、なんか用があるんでしょ?」
シュリはあたしの顔を数秒見つめた。
それから、小さく息をつくと「許可が下りた」と言った。
「カレンの許可が下りたから、今日は城下へ連れて行ってやる」
「それ、本当!」
城下への許可は、先輩に会って以来、下りたことがなかった。
ま、夜も警護付きなんだから、当然って言えば、当然なんだけど。
でも、どうして今日はいいのかな?
「やつらに目立った動きもないし。おまえも城の中だけで、煮詰まるだろうし。
でも、勘違いはするな。遊びじゃなく、調査の一環で出かけるんだ」
「だーいじょーぶ。そんなことではしゃいだりしないって」
調査の一環でも、シュリと二人でお出かけなんて。
それだけで、今のあたしには大きなご褒美だって。
「まぁ、いい。行くぞ」
くるりときびすを返し、出て行こうとするシュリの服の裾をあたしはひっぱる。
「なんだ?」
「行くって、このまま? 着替えは? しなくっていいの?」



