一人はへらへらっと、陽気に笑い。
もう一人は、背中を丸め、目をうるませている。
「フラン!! 少しはユーリを見習いなさい!! 私は姫様の信頼を裏切らないようにと念を押したはずですよ!!」
「ああ、でもぉ。姫さまは無事だったんだしぃ。今度はこんなヘマしませんからぁ。だいじょーぶですって、絶対! オレ、世界でいっちばん、姫さま愛してますからぁ」
なーんで、こんなことを、シラっとしたお顔で言えちゃうんだよ!?
あたしの警護、途中放棄してたじゃん!
奥さん、口説いてたじゃん!
どの口であたしのことを『愛してる』なーんて言えるの?
この薄情男!
尻軽!
女好き!
節操なし!
ナンパ!
優男!!
「やぁだなぁ。姫さままでそんな顔しちゃってぇ。オレはいつでも本気ですよぉ」
フランはにっこり笑顔で薄っぺらなお言葉。
っていうか。
この笑顔は反則。
超絶美形はたとえウソをついていても、そのウソが許せちゃうくらい、かっこいい。
ま、シュリにはかなわないけどね。



